第10回サイエンス・インカレから
新設された「石井浩介賞」につきまして

2021年に開催された第10回サイエンス・インカレから、「石井浩介賞」が新設されました。
「石井浩介賞」は、故 石井浩介氏の「ATG(明るく、楽しく、元気よく。)」というモットーにふさわしく、「型にとらわれない自由な発想の研究であること」を審査基準とし、SIC会員企業・団体が合議の上決定し、贈賞されます。

故 石井浩介氏は、東京エレクトロン株式会社の元顧問で、第1回サイエンス・インカレの企画段階からその立ち上げに尽力され、その幅広い人脈で多くの支援企業・団体を集め、第3回大会からは、「サイエンス・インカレ コンソーシアム(SIC)」の設立に多大な貢献をされました。
また、2015年の第4回サイエンス・インカレ開催後には、出場した学生たちへ働きかけ、サイエンス・インカレのOB/OG団体である任意団体 SINAPS(現「一般社団法人 学生自主研究推進機構」)の立ち上げにも積極的に関わり、東北・関東・中部・関西・山陰・九州等で、自主研究に取り組む学生たちの交流の機会「SINAPSジャンボリー」の開催にも大変尽力されました。

石井浩介氏の「ATG(明るく、楽しく、元気よく。)」をモットーとする、その人間味にあふれた魅力と求心力で、多くの学生たちが「SINAPSジャンボリー」へ参加し、交流の輪を広げていきました。
2018年春に66歳の若さで他界されましたが、石井浩介氏の「熱い思い」は、SIC関係者や、大学の先生方、また学生の皆さんに今でも脈々と受け継がれています。

以下は、第1回大会から第3回大会までのサイエンス・インカレ開催レポートに掲載された、石井浩介氏の学生の皆さんへのメッセージです。

2013年3月3日「第2回サイエンス・インカレ」でスピーチする故 石井浩介氏

  • (第1回大会)「科学技術の全国大会として、大きく育てていきたい」
  •  第1回サイエンス・インカレに協力させていただき、学生の皆さんの日頃の努力の成果と、研究に寄せるパッションに深い感銘を受けました。皆さんの研究発表は、内容の点でも知識の深さという点でも甲乙つけがたく、その中から受賞者を選出するのは容易ではありませんでした。今回受賞された方も惜しくも受賞を逃した方も、それぞれに素晴らしい成果を収められたのではないでしょうか。その意味で、参加者の皆さん全員に賛辞を送りたい。
     私たちの学生時代は、学部在学中に、地域や大学の枠を超えて研究発表ができるチャンスは稀でした。しかし、今はサイエンス・インカレをはじめ、若者が努力の成果を世に問うことのできる場を学生の皆さんにもっと有効活用していただきたいと願っております。
     今回の大会では、学生の皆さんが、アカデミックな知識のみならず、発想や視点という点でも非常に素晴らしいものを持っていることに驚かされました。しかも、本大会では、必ずしも技術レベルの高さだけにこだわらず、様々な角度から科学技術の研究を発表する場が提供されています。
     この『サイエンス・インカレ』が科学技術の全国大会として広く認知され、日本の科学技術における発展の場となるよう大きく育てていければと願っています。
  • (第2回大会)「いずれは世界中の学生がめざす科学技術の大会に」
  •  昨年に続きサイエンス・インカレに協力させていただき、今いちばん伝えたい言葉は、「ありがとう」です。この2日間楽しかった、最高に楽しかった。発表する学生たちは緊張もしたでしょう。賞に選ばれなくて悔しい思いもしたでしょう。でも、大勢の人の前で自分が取り組んできたこと、考えてきたことを発表するっていうのは楽しいよね。それがひしひしと伝わってきました。だから僕も楽しめたし、大学の先生や企業の方々も応援したくなったのでしょう。サイエンス・インカレに関わったすべての大人を代表して、「いっしょに楽しんでくれてありがとう」と感謝を伝えたい。心から‥‥‥。
     5年後、10年後、このサイエンス・インカレはどうなっているだろう――。僕は日本中の理系学生がめざす「甲子園」のような場になってほしいと思います。中学生、高校生が、サイエンス・インカレがあるから理系に進む、研究を始める。そんな大会になってもらいたい。いずれはアジアの、世界の学生が目指す甲子園になって盛大に開かれている。そして今日参加したみんなが、俺は私はあのサイエンス・インカレに出たんだ、と自慢している――そんな夢を描いています。
     惜しくも発表会には出られなかった方も含め、サイエンス・インカレに参加した方々は科学技術で世界の未来を作っていく仲間です。第1回、第2回の成功を機に、ますますわくわくする楽しい大会に発展していくことを願ってやみません。
  • (第3回大会)「いつか世界中の若者が、子供たちが憧れる場所になることを夢見て」
  • 今年もたくさんのDERUKUI達に会えた。
    去年の一昨年のDERUKUIを見つけて握手した。肩をたたきあった。
    初めてのDERUKUI達の初々しい緊張感に出会った。
    一般(見学)名札の下の胸に「来年こそ」の闘志を秘めたDERUKUI候補達もいた。
    特別出展福島県立磐城高校SSHのDERUKUI達は素敵だった。
    まだ多くはなかったけれど、高校生も中学生もいた。
    家族らしき方も、外国人の姿もあった。
    みんなワクワクした笑顔で輝いていた。
    そのワクワクが伝わって大人たちもすごく喜んだ。
    みんな思った、来てよかった、また来るぞ、と。
    間違いなく輪は広がっている。
    少しずつだけど近づいている、思い描いたサイエンス・インカレの姿に。
    ここで得られる科学、技術、研究、モノ作りへの刺激はすごい。
    でもそれだけじゃない。話す力・聞いてもらう喜び、質問する力・される喜び、
    人を引き付ける力、人なつっこさ、仲間をつくる力。
    いろんな力がいつの間にか身についている、楽しさと喜びと一緒に。
    そんな風に感じさせてくれた楽しい楽しい2日間でした。
    やっぱり今年も伝えたい言葉は「ありがとう」です。本当にありがとう。心から。
    いつか世界中の若者が、子供たちが憧れる場所になることを夢見て。
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